春なのに寂しい気持ち
先週、吉祥寺に「まじかるきのこさん」の絵をまた見に行ったのですが、
その前に「おばあちゃんの玉手箱」に寄りました。
子供が小さい時に通った絵本とおもちゃのお店。
来月閉店で、おもちゃのセールをやっていると聞き行ったのです。
もうあまりおもちゃは残っていなくて、何も買わなかったのですが、
以前シュタイナーの人形のキットを買った事を思い出しました。
福音館の「おおきなぽけっと」も今月号で休刊…
- 出版社/メーカー: 福音館書店
- 発売日: 2011/02/03
- メディア: 雑誌
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良質の物が無くなっていく寂しさを感じています。
* * *
ちょっと元気を出したくて、今日はパートの帰りに三軒茶屋の映画館の写真を撮りに行きました。
先日見た時は、「只今 トイレット」と札に書いてあっておかしくて、
それを写真に撮りたかったのですが。
「川の底からこんにちは」満島ひかり、この監督と結婚したのでちょっと観てみたい…。
お隣の映画館では「ゴースト」と「海猿」の二本立て。
実際に二本立て映画を観に行く時間も無いのですが、
この二つの映画館残って欲しいなと思います。
パン屋のカフェで鼻を赤くする
子供の習い事に付き合い、自転車で隣町へ。
いつもは待ち時間に古本屋巡りや買い物をするのだが、北風の強さに負けてお茶を飲むことにする。
本を持ってこなかったので、駅から一番近い古本屋で文庫を一冊。
- 作者: いしいしんじ,植田真
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2007/11/28
- メディア: 文庫
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以前ポプラ社から出たものが文庫になっていて、待ち時間に読むのに丁度良い厚さだなと購入。
パン屋に併設されたカフェは最近リニューアルして綺麗だし、禁煙なので隣のコーヒーショップよりも気に入っている。
パンとカフェオレをお盆に載せてカウンター席へ。
「絵描きの植田さん」は悲しい事故から話がはじまる。
恋人と聴覚を失った植田さんは高原の一軒家に引っ越す。
静かな、雪の白い世界で淡々と過ぎていく植田さんの生活。
そこに「向こう側」の街から母と娘が越して来る。
明るい娘メリは植田さんの心を溶かし、読み進む私の頭の中もモノトーンから少しずつ色が付いていく。
そして事件が起こり…
「うえださんの絵には、ひとがひとりもでてこないのね」
とメリが物語の途中で言うのだが、これらの絵の中には少女達の可愛らしい姿。
落ち着いた色使いの絵が、大団円に向かっていくストーリーを静かに盛り上げてくれている。
最後まで読み終わり、泣きそうになった。
泣いてしまうと誰か知り合いに会った時に恥ずかしいので、
バタバタと席を立って子供の所に向う。
冬の終わりに丁度良い素敵なお話しでした。
隣の街 笹塚 世田谷代田 新代田
一月のある日、笹塚の一新堂書店さんの前を通ったら
半開きのシャッターから見えた結ばれた本の束…
その数日後、「古本ツアーさん」のブログにて移転と知り、ほっとしました。
月曜日、早速新しい店舗に行きました。
外にあった100円棚が無くなって残念ですが、お店に入ってすぐの左右が100円棚になっていました。
開店サービスでしょうか、以前の値札が残ったままで100円に下がった掘り出し物がたくさん!
近々また行きます!
今日は税務署に用事があり、梅ヶ丘方向に自転車を走らせ
途中、そういえば「木暮荘物語」は世田谷代田の話だったと思い出す。
- 作者: 三浦しをん
- 出版社/メーカー: 祥伝社
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でも、シモキタだとガチャガチャしたイメージもあるので、少し落ち着いた住宅街ということで世田谷代田にしたのかなと勝手に想像。
世田谷代田駅近く、環七からシモキタ方向に曲がった場所。
「木暮荘物語」の舞台はこんな感じの所でしょうか。
この道をまっすぐ行くと「チクテカフェ」があります。
世田谷代田から環七を北に少し行くと新代田駅。
羽根木側に渡って少し入ると隠れ家のようなパン屋さんがあります。
ブーランジェリーカドー
この一帯を所有されている地主さんがいらっしゃるようで、森の中に代官山の様なおしゃれな建物があり、その一画に「カドー」はあります。
入り口横にイートインコーナーがあって、小さな紙コップにサービスのコーヒーもいただけます。
環七はすぐ近くなのに案外静かで、ちょっと旅先の様な不思議な空間です。
ここから近い羽根木公園では、今梅まつり開催中です。
吉祥寺
二週間前ぶりの吉祥寺。
前回トムズボックスに行った時にもらった「まじかるきのこさん」のはがき。
一月の谷口広樹さんの繊細な絵も素敵でしたが、
POPな「まじかるきのこさん」に期待大。楽しみにしていました。
そして土曜日の午後吉祥寺へ。
今回は絵本の原画展ではなく、新たに描き下ろされた「まじかるきのこさん」の絵たち。
絵本の絵とは違う色使いで、いろいろな「まじかるきのこさん」が楽しめる今回の展覧会、とってもオススメです。
絵本とピンバッチを買うと缶バッチも貰えるということで、
買いました。しかもサイン本!
本秀康さんの漫画はかわいいのに内容がシュールだったりしますが、
「まじかるきのこさん」は可愛い不思議なその世界に浸るだけで幸せな気持ちになります。
お会計のとき、
「来月は『100%ORANGE』の及川賢治さんです」と声をかけていただき、
「はい、来月も絶対来ます。ファンなんです。
4月の片山健さんも見にきます。
あ…でもその前にまじかるきのこさんまた見に来ます。
本当は絵、欲しいんですよね…」
と心の中でつぶやきました。
話変わって、前回吉祥寺に来た時に買った海外版のシルバニア。
カワウソ一家。
「シルバニア森のキッチン吉祥寺店」がもうすぐ閉店なので、以前から欲しかった海外版を買いました。
日本の物とは違う動物が色々いて面白いです。
新しく千葉や埼玉に森のキッチンができるそうです。
そちらには行かないので、このカワウソ一家とシルバニアは、
小さかった頃の子供の思い出と一緒にしまっておきます。
フリーマップ
このところ下北沢ネタなので、この街のフリーマップをご紹介します。
TIME MACINEさんにいただいた『アンティークショップMAP』
山本商店さんから下北沢南口まで、かなり広範囲のマップです。
あんてぃかーゆさん発行の『下北沢・茶沢通り界隈アンティックマップ』
JAMCOVERさんや古書ビビビさんも載っています。
プレモランドでもらった、しもきた商店街発行の
『ぶらり下北沢駅前周辺MAP』
これが地図としては分かりやすいかもしれませんが、載っていないお店も多いです。
北口の古着屋さんが配っているマップ。
イラストがかわいいです。
写真ダメダメなのでお店で直接もらってください。
街歩きの参考にしていただけたら幸いです。
(『おに吉』みたいな下北沢古本屋マップを誰か作ってくれないかしら…)
この街は迷路そしてテーマパーク
とある時に知った冊子「city&life」no.98 特集下北沢から「都市」を考える
書店では売っていないため、直接発行元の財団法人第一住宅建設協会に注文し取り寄せました。
下北沢の様々な角度からの分析、下北沢を作ってきた人々と最近起業した人々へのインタビューと、薄い冊子ながら読みごたえがあります。
読み終わって興味深かったのが、お二人の方が下北沢を浦安の某テーマパークと重ね合わせている点です。
まず服部圭郎氏「商業地としてのシモキタ、魅力の解析」で、
「多様性という観点からは、下北沢の商業地区がそのキャラクターで空間的にゾーニングされていることも、魅力の創出に一役買っていると考えられる。
下北沢は京王井の頭線と小田急線とで空間が東西南北に四分されているが、さらに南はそれを二分南口商店街の東と西で土地利用に違いがみられる。」
これに続く文章で各地域の特徴を具体的に示し、
「このように下北沢はあたかもディズニーランドがそのコンセプトによってトゥモローランド、ファンタジーランド、アドヴェンチャーランドとゾーニングしたような空間分離が勝手に有機的に出来上がっており、その多様性が演出されているのである。」
もう一つが渡和由氏「吉祥寺から見たシモキタ」、
「下北沢も吉祥寺と同様に約400m半径の街区に多様な用途と空間が凝縮している。(中略)
ニューアーバニズムが目指す400m半径の中心市街地の面積は約50ha。また、クルマ社会への対案として徒歩主義を現実化した、W.ディズニーの『歩いて楽しい街』、すなわちディズニーランドのことだが、その東京版である東京ディズニーリゾートの二つのテーマパークもそれぞれ約50ha。歩き周りたくなる街の共通サイズだ。」
この街を表すキーワードとして繰り返し登場する「迷路(ラビリンス)」、
それと同時にその広さやゾーニングによって、テーマパークとなっている街なんだと改めて実感しました。
ただ、ネガティブなことを書いて申し訳ないのですが、
お金のかからないテーマパークである故に、この街にはあまりお金が落ちていないんですよね…。
この「city&life」、『シモキタで、マイクロビジネス』のコーナーで「DARWIN ROOM」さんや「ほん吉」さんのインタビューもありとても面白いです。
他にも地形のことなど興味をもったことは沢山あるのですが書ききれません。